E-3ビザ
このページは情報提供のみを目的としており、法的助言には該当しません。移民法は複雑で、個々の状況によって適用が異なります。具体的な判断については、移民法専門の弁護士にご相談ください。
E-3ビザは、オーストラリア国籍者を対象とした専門職就労ビザです。2005年の米豪自由貿易協定実施法に基づき、移民国籍法(INA)第101条(a)(15)(E)(iii)に規定されています。H-1Bビザと同様に専門職での就労を目的としていますが、独立した年間枠が設けられており、抽選はなく、手続きも比較的簡素です。初回の領事館申請ではI-129請願書の提出が通常不要です。アイルランド国籍者への拡大法案も審議されています。
申請できる方
オーストラリア国籍を有し、専門職(Specialty Occupation)に就く方が対象です。最低でも学士号(またはそれに相当する学歴)が必要で、職務内容と専攻分野に関連性が求められます。雇用主は米国労働省(DOL)からLCA(労働条件申請書)を取得する必要がありますが、USCISへの請願は不要で、申請者が直接領事館でビザを申請します。アイルランド国籍者については、法案が成立すれば同様の資格が認められる可能性があります。
年間発給枠
E-3ビザの年間上限は10,500件ですが、これまで一度も上限に達したことはありません。2023会計年度の発給数は4,773件、2024会計年度は4,994件でした。未使用の枠はH-1Bの一般枠に繰り越されます。H-1Bのような抽選制度はありません。
申請費用
DS-160の申請手数料は315ドルです。初回の領事館申請ではUSCIS手数料はかかりません。米国内での延長申請(I-129提出)の場合、申請料780ドルと不正防止手数料150ドルが必要です。プレミアムプロセッシング(審査迅速化)を利用する場合は2,805ドルが追加されます。
H-1Bビザとの主な違い
E-3ビザは初回申請時にI-129の提出が不要で、抽選もありません。H-1Bの最長6年という制限に対し、E-3は2年ごとに無期限で更新が可能です。配偶者(E-3S)はEAD(就労許可証)なしで就労できる点もH-4とは異なります。一方で、E-3はデュアルインテント(移民意思と非移民意思の両立)が認められていないため、永住権の取得を目指す場合には注意が必要です。
E-3ビザの雇用主データ
米国労働省の公開データから、認定済みE-3ビザのLCA(労働条件申請書)を検索できます。
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E-3ビザガイド
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